第八節 動物の生活環境の復活
一 ホタル舞う畑嶋の小水路
畑嶋のお宮の下にも、ホタルが出るようになったとの情報が入り、その環境を調査した。そこには、幅約五〇cm、長さ五〇b程度の水田用の小さな水路があり、水調整用の仕切り板が設置されていた。この仕切り板で常時水が蓄えられ、泥が溜り、水草が生え、動植物プランクトンも発生し、カワニナが多く生息していた。また、ほかにもスジエビ・シジミ・ヨシノボリもいて、一つのビオトープとなっていた。当然ホタルにとっても良い生育環境となっていたのである。仕切り板で水を溜めてい
ることがキーポイントになっている。