■筑前町の自然 TOP■
第十節 自然環境保全と動物調査

 筑前町では、町北部の山間・山麓一帯と、南に位置する城山及びその丘陵一帯が、自然環境保全条例指定地域となっている。この条例の中には、「筑前町における開発事業及び活動に伴って生じる自然環境の破壊を防止し、緑豊かな環境を守り、自然と生活の調和を図り、もって住民の福祉の増進に資する」との目的が記されている。そして、その自然環境には、森林、高原、草生地、渓谷、河川、池沼等を含む地域が挙げられている。この地域内には、指定域を明示した標識が複数設置され、筑前町の自然環境の保全について、理解と関心を高める重要な指標となっている。

筑前町自然環境保全条例指定地域の標識
 野生生物の増減は、人々の生活の様式に大きく左右されてきた。生物多様性が世界的にも重視される今日、本町の各種生態系の保全と定期的な動植物調査が、野生動物側の立場から構築される必要がある。


一 動物調査の基準例

(一)動物分類別に行う。 
  @哺乳類 A鳥類 B爬虫類 C両生類 D魚類 E昆虫類 F甲殻類 G貝類 H底生動物 I土壌動物

(二)生態系別に行う。
  @川 Aため池 B水田 C水路 D草原 E森林 F神社 G家庭の庭木や園芸植物(野鳥や昆虫を対象に)

(三)福岡県の希少野生動物の調査
  「福岡県レッドデータブック二〇一一・二〇一四」から絶滅危惧種を選ぶ
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