高木神社を遠くから見ると、社を囲むようにして大きな樹木が小さな森を作っているように見えます。樹木は植樹されたものが多く、境内は常にきれいに手入れが施されていて、低木や草本はごくわずかです。
祭事のとき玉串として使われる樹木が2種あります。オガタマノキとサカキで、オガタマノキは神社に向かって右前にあり大きく成長しています。
サカキは国道側に植えられています。最も大きく成長しているのはクスです。見上げるような大樹で大きな枝を四方に張り尊厳を感じます。
境内には9種の樹木があり、その中で大木や老木に成長したものも多く、長い歴史の中で人々の生活を見守ってきました。
カヤ(1、5、6、16、18) クス(2、10)
サカキ(3,4) ムク(7、22)
カゴノキ(8、23) オガタマノキ(9)
スギ(11,13,14,15,20,21、24)
イヌマキ(17) イチイガシ(26)
モクレン科の高木常緑樹です。花が初夏に咲き、バナナに似た良い香りがします。
葉の表面は強い光沢があり、サカキとともに神前の玉串に使われています。
神前の玉串として、また、一般の家庭の神棚にも使われています。
葉は、代用として使われるヒサカキ(姫榊)より大きく、葉の縁にはギザギザがありません。
樹齢が600年から700年と言われ、宝珠山村の人々の暮らしをじっと見つめてきました。
枝や葉には防虫剤や医薬品に使用される樟脳の成分が多く含まれ特有の香りがします。 建築材・仏像
常緑高木で30mの大木に成長します。果実は樫類の中で唯一あく抜きをせずに食べることができます。
名前の由来は「神聖な木」=齋樫(いちかし)がなまったものです。
葉の先端は、不用意に触れると指に刺さる針状になっているのが特徴で、よく似たイヌガヤやモミと区別できます。
カヤ材は、碁盤、将棋盤、連珠盤として使われ最高級品とされています。
樹皮は灰黒色で、円形の薄片のはげ落ちた跡が黄白色の斑紋となり、鹿の子の斑模様になるのでこの名があります。
材は硬く建築材、器具材、鼓の胴に使います。