ナガサキアゲハは九州では普通に見られる蝶ですから、皆さんも何処かで一度は見られていると思います。大型のアゲハチョウで、メスは前翅の付け根に赤い斑点、後翅にはよく目立つ大きな白い斑に薄いピンク色がほんのりと混ざっていて大変きれいです。
稲穂が稔り始める9月下旬ごろに彼岸花(まんじゅしゃげ)が咲きますが、この花に訪れているのをよく見かけます。
・ナガサキアゲハを採集して名前をつけたのは生物学者のあの有名なシーボルト博士です。
・シーボルト博士は長崎で発見したのでナガサキアゲハと命名をしました。意外とシンプルな考えを持つ方ですね。
・南方亜熱帯の蝶で、台風などの風に乗って迷い込んできて(迷蝶といいます)、九州に棲み着いてしまったものです。
・幼虫は日本列島に普通にあるミカン類の葉を食べて成長します。
・幼虫はアゲハ類に見られる体に斜めに入っている帯模様の色が白で他のアゲハ類の幼虫と区別できます。
・蛹で冬を過します。
ナガサキアゲハの分布地域は、1940年代までは山口県西部や愛媛県が北限でした。ところが50年代には広島県と徳島県に出現、80年代には大阪府北部の箕面市などでも観察され、95年にほぼ近畿全域に生息していることが確認されました。近年はさらに北上して、関東地方でも相次いで確認されている状況です。
もともと南方亜熱帯に棲んでいたナガサキアゲハの日本列島北上は、地球温暖化に関係していると指摘されています。
・広島県の隣の岡山では、1945〜2004の59年間に14度から17度へと年平均気温が3度も上昇しています。
・日本全体の平均気温は20世紀の100年間(1901〜2000年)で約1 ℃上昇し、ナガサキアゲハが生活できる範囲が北へ北へと拡大しています。
・この現象は、ナガサキアゲハだけでなく他のいろんな生物にも 現れています。
・植物の開花の時期が変化している。
・低い土地から高い土地へと生活範囲を広げる動物や植物の垂直分布が変化している。
・南方から北方へと生活範囲を広げる動物や植物の水平分布が変化している。
地球温暖化については様々な大きな問題を生じていますが代表的な問題を2つ上げます。
・氷河の溶解 → 海面上昇(現在年間3mmの上昇) → 陸部の減少
・海面上昇による海抜の低い国の消滅です。(インド洋のモルジブ共和国は海抜約2m)
・海に面した国の領土の減少です。
・高温 → 乾燥 → 植物の消滅 → 砂漠化の増大 → 生活空間の減少
※以上の2つの問題で、他の国へ移住しなければならなくなった環境難民を数多く生じることになり、そのことによって、国家間の大きな問題を生むことになるのです。
この問題を解決する方法としては、二酸化炭素を減らす努力をしていくしかありません。そのためには、石油や石炭などの化石燃料の使用を止めて、二酸化炭素を排出せず、また、危険性が極めて少ないクリーンエネルギーの開発をここ20年内に解決しなければなりません。
クリーンエネルギーの開発は、地球温暖化ばかりでなく、世界の経済摩擦、戦争などの防止に大きな役割を果たすことでしょう。クリーンエネルギーの開発によって、地球全体の安泰に貢献される人物の出現を願って止みません。すべての分野に使用できるクリーンエネルギーの大改革です。
・自家用車のエアコンはできるだけ使わない。・・・・・・・ 非常に良く実行できました。
・2006年の今夏のエアコン使用は、豪雨時で蒸し暑い時の3回と人を乗せたときの3回だけでした。 窓を開け運転すれば案外とがまんできるものですね。
・4畳半書斎のエアコンの使用 ・・・・・・・ 非常に良く我慢できました。
・自家用車に比べると使用 回数は多かったのですが、それでも昨年と比較すると比較にならないほど◎です。
・窓を開ける、衣類の調節などの工夫で凌ぎました。
・徒歩か自転車での通勤 ・・・・・・・ なかなか難しい。
・6月に宣言以来実施は7日ぐらいですね。 通勤距離は約2kmですが。
・実行できなかった言い訳
・豪雨の日が多かったから … ずぶ濡れとなるので
・出張・小用での外出があるから … 特に車使用の小用が以外に多いので
・猛暑だから … 勤務先に着いたときは汗だくになるので
・撮影器具、環境調査器具の携帯 ・・・・・・・ 天気が良ければ携行したくなるので
※ 課題 ・・・・・・・ 上記a.b.c.d.の克服法の工夫をする。→ 二酸化炭素の減少
◎エアコン不使用が良くできたのは、テレビ放送での一言です。
「がまんできるまで、エアコンはつけないでおきましょう!」
・夏は(条件)クーラー(反射)、冬は(条件)暖房(反射)という感じの習慣が身につき、あたかも 生活習慣病のようになっていたのでしょう。この条件・反射を消すことができました。
◆世界で人工的に排出されている二酸化炭素の総量は、自分が何らかの形で人工的に出している量に、自分以外の人の分を足したものですね。
「自分一人ぐらい」と考える人が大多数になるか、「自分一人でも」と考える人が大多数になるかで、「未来の人々へ繋ぐ地球」が決まります。
◆家の庭でビニル袋などの樹脂製品等のゴミを燃やしている人、電気や水道水を不経済に使っている人は、地球温暖化に力を注いでいますから、即、使用法の改善を!